新年のごあいさつ
千葉県農協健康保険組合

理事長 林 茂壽
 あけましておめでとうございます。
 被保険者ならびにご家族の皆さま方におかれましては、健やかに新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。
 昨年は健康保険組合にとって大きな変革の年となりました。内臓脂肪に着目した特定健診・特定保健指導が実施され、内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)に対する国民的関心が高まりました。また、老人保健制度に代わって新しい高齢者医療制度が創設され、高齢者の医療費の負担をめぐり、大きな議論を呼ぶとともに新しい高齢者医療制度の実施に伴う納付金等の負担は、健保財政に重くのしかかり、その財政運営に暗い影を落としています。
 平成20年度予算では9割の健保組合が赤字になる見通しで、本年度に入ってからすでに21組合が解散する事態となっております。高齢者の医療費の公平な負担を目的として導入された制度が、健保組合の保険料率の引き上げや解散を招いている現状に鑑み、特に健保組合サイドからの支援の在り方について見直しを進めていただかなければなりません。
 しかしながら、高齢者医療制度の見直しが、いつどのような形でなされるのか極めて不透明であり、平成21年度も本年度と同水準の納付金の拠出を求められる見込みです。当健保組合におきましても、保険料率引き上げを計画せざるを得ませんが、健保組合のメリットである疾病予防を中心とした健康づくりを支援するための健診・保健事業に取り組み、医療費の適正化と健保財政の健全化を図ってまいりたいと願っております。
 本年度も当健康保険組合の実施する保健事業に積極的にご参加いただき、健康に対する意識をよりいっそう高めていただき、事業活動に対する引き続きのご理解とご協力を賜れば幸いです。
 最後になりましたが、皆さま方のいっそうのご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。