新年のごあいさつ | |||
|
|||
あけましておめでとうございます。 被保険者ならびにご家族の皆さま方におかれましては、健やかに新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。 ご承知のとおり、昨年の総選挙により民主党を中心とした新政権がスタートし、日本の社会や経済構造の大変革が図られようとしています。しかし、一方で世界的な大不況は底打ちしたとはいえ、国内の状況は依然として厳しく、社会保障の分野に限っても医療、雇用、年金など難問が山積しており、新政権には強力な政治手腕が求められているところです。 そうしたなか、健康保険組合をめぐる情勢は厳しさを増しています。雇用悪化や賃金低迷によって保険料収入の増加が見込めないことに加えて、高齢者医療制度への支援金・納付金等の負担が健保財政に重くのしかかっているためです。その結果、多くの健保組合が赤字に陥り、すでにいくつかの健保組合が解散する事態となりました。 健康保険組合連合会によると、平成20年度の決算では、全国にある健保組合全体で3,000億円以上の赤字が計上され、赤字組合は全組合の約7割にも及びました。平成21年度予算ではさらに状況が悪化し、健保組合全体の赤字額は6,000億円を超え、約9割の組合が赤字になる見込みであると報告されています。このようななか、新政権による新たな高齢者医療制度の構築に向けた議論が始まっていますが、当健保組合もその動向に注目してまいります。 当健保組合も多くの健保組合と同じく、非常に厳しい財政状況のなかで特定健診・特定保健指導による生活習慣病予防や、感染が拡大している新型インフルエンザ対策に取り組んでおります。また、安定した財政基盤の確保に向けて、保健事業の見直しなど具体的対策を立てていく必要があり、これまで以上に事業運営の効率化に努めてまいります。 今後も当健康保険組合の実施する保健事業に積極的にご参加いただくとともに、ご自身の健康管理に気をつけていただき、ジェネリック医薬品の利用などで医療費の節約に努めていただければ幸いです。 最後になりましたが、皆さま方のいっそうのご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。 |