新年のごあいさつ
千葉県農協健康保険組合

理事長 林 茂壽
 被保険者およびご家族の皆さまにおかれましては、希望に満ちた新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 さて、わが国は円高の進展や消費減退による税収不足の一方で、少子高齢化に伴う医療費の歳出が増大し、財源確保が大きな課題となっています。
 医療保険の分野では、全国の健保組合の平成21 年度決算において5,235 億円を超える史上最悪の経常赤字が報告されており(健保連調査)、8 割以上の組合が赤字計上の状況にあります。今後も健保組合のさらなる負担増が予想されますが、もはや財政状況は限界に達しております。
 財政悪化の主な要因は、経済不況による保険料収入の伸び悩みと、高齢者医療へ拠出する負担金の増加です。収入不足と支出超過という二重苦は、多くの健保組合を保険料率引き上げに踏み切らせる原因となりました。当健保組合においても、「高齢者医療への支援金・納付金」の負担は、組合運営を圧迫しています。
 いま、健保組合としては組合財政の健全化が最大の課題です。収入増が期待できない経済情勢下でこの難題を解決する方策は、@保険料率の引き上げによる収入の確保、A徹底したコストダウンによる支出の抑制、この2つしかありません。被保険者の皆さまの保険料負担が増えることは極力避けたいと考えております。当健保組合としては、事業運営の効率化を図るとともに、皆さまに は日ごろの健康づくりを通して医療費の節約を意識していただければと考えております。
 緊縮財政下にあっても、皆さまの健康づくりをサポートする姿勢は今後も変わりませんので、引き続きご理解のうえ、事業運営にご参画いただきたくよろしくお願い申し上げます。