就任のご挨拶
千葉県農協健康保険組合
理事長 林  茂 壽
 被保険者並びに被扶養者の皆さまにおかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申しあげます。  このたび、千葉県農協健康保険組合の役員改選にあたり、理事長に就任することになりました。
 今後とも、加入者の皆様方の参画をいただきながら、組合運営に努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い申しあげます。

 さて、健康保険組合全体の直近の状況を見ますと、平成29年度の平均保険料率は9.168%で、10 年連続して上昇しており、被保険者1 人当たりの保険料負担額は、この10 年間で98,978 円増加しています。
 この理由は高齢者医療費に対する拠出金が年々増えていることに起因しており、拠出金負担のため、保険料率を平成29年度に引き上げた健康保険組合は、全健康保険組合1,400のうち214 組合にのぼります。
 当組合においては、現在の料率が9.37%(調整保険料含まず)、被保険者1 人当たりの保険料負担額は10年前と比べ83,510円の増加となっております。 直近の決算状況については、すでにお知らせいたしましたとおりですが、皆さまのご理解とご協力のもと、保険料率を平成26年度より引上げさせていただいた以降は3年連続の黒字決算となっております。
 しかしながら、今後についても拠出金の増加傾向に変化はなく、実質的には厳しい財政状況が続くと見込まれます。
 平成28年度は、標準報酬月額等の上限の引き上げ、傷病手当金・出産手当金の支給額の見直し等々、多くの制度改正が行われました。
 さらに平成29年1月からは、健康保険の各種手続きにおけるマイナンバーの利用が開始され、本格稼動にむけ調整中であります。
 組合事業としては、平成27年度からスタートしました「データヘルス計画」に基づき、検診データを活用した重症化予防のための受診勧奨策を取り入れ、実施しております。
平成30年度からは「第2期データヘルス計画」として、数値化された組合の事業実績が後期高齢者支援金等へインセンティブとして加減算される予定です。

 このような状況の中、医療費適正化への施策として、ジェネリック医薬品差額通知の実施は当然のこと、保健事業の見直しと改善を重ね、当組合の実情に適合したより効率的・効果的な事業へと発展させてまいる予定です。
 また、組合財政安定化を図るとともに、疾病予防対策を着実に実践し、加入者の皆さまの健康維持・増進と医療費の適正化に取り組んでいくためにも新たに選出されました組合会議員の方々とともに最善の努力を尽くす所存です。
 最後になりましたが、皆さまのご健康と各事業所のご繁栄をお祈り申しあげまして、就任のごあいさつといたします。