新年のごあいさつ
千葉県農協健康保険組合

理事長 林 茂壽
 謹んで初春のお慶びを申し上げます

 被保険者ならびにご家族の皆さまには、明るくお健やかな新春をお迎えのことと心よりお慶び申しあげます。
 また、平素より当健康保険組合の事業運営に格別のご理解とご協力を賜り、心より感謝申しあげます。
 昨年を振り返りますと、夏は記録的な猛暑が続き、さらに西日本豪雨および北海道胆振東部地震、台風被害等、自然災害が多発しました。被災された皆さまには、一日でも早い復興をお祈りするとともに、心よりお見舞い申しあげます。
 政治に目を向けますと、安倍政権は二度にわたって見送られてきた消費税率10%への引き上げを今年10月に行い、増税により「全世代型の社会保障制度」への転換と財政の健全化を同時に行うとしています。
 しかしながら、厚生労働省が発表した医療費動向によりますと、平成29年度の概算医療費は、過去最高の42.2兆円となり、昨年度よりも0.9兆円増加しており、今後ますます進む高齢化や医療技術の高度化による高額薬剤などの保険適用で、医療費は更に増加すると推計されております。
そのため、国民皆保険を支える側の現役世代の負担は限界に達しており、制度そのものの維持・存続が重要な課題になっています。
 健保組合全体においても、取り巻く環境の厳しさは一層増しております。平成29年度より、後期高齢者支援金の算出方法において全面総報酬割が導入されたため、国に納める拠出金が大幅に増加し、保険料率引き上げ等による収入増を上回る伸びとなり、拠出金の負担は今後さらに重くなることが予測されます。
 こうした状況下、当健保組合としましては、平成30年度から新たにスタートした第2期データヘルス計画および第3期特定健康診査等実施計画を、今年度も事業主と協働しながら着実に実施し、皆さまの健康管理と健康づくりのために、より有効な保健事業を積極的に推進してまいります。
 今年5月には、平成から新しい元号となります。
新しい時代の幕開けとともに、皆さまが心身共に健康な日々を送っていただけるよう、当健保組合の事業をご活用いただき、それが結果的に医療費の節減に結び付くことになれば保険者機能を担う当健保組合としましても大変幸いです。
 最後になりますが、本年が皆さまにとって実り多き一年となりますようお祈り申しあげ、新年のごあいさつとさせていただきます。